一般はり・きゅう
対応疾患
全身治療
全身治療は、「はりを身体に当てる」という技術が根幹です。”はり"を身体に刺入せずに、身体の表面に軽く刺激を与えて、身体の気の偏りを調整する治療法です。皮下の経絡に影響を与えて、全身の気の異常にアプローチするものです。
人体は気の集まり、その気の偏りという「気の異常」が病いをもたらすと考えています。
いろいろな理由で、気の異常が生じると冷えが起こってきます。
★冷えとは、感覚的な冷感・筋肉の力の無い状態・機能の衰えなどです。
★発熱のように、異常に機能が興奮しているものも深部に冷えがあります。
気の異常の治療は「腹診・脈の調整・背部の施術」を行います。
★背部を治療することによって腹部の状態が好転すれば、気の異常は徐々に解消します。
★身体の冷えが弱くなれば身体が温まることですから、身体の調子の状態が改善される力を得たことを意味します
局所治療
全身治療の補助治療及び単独の局所治療として、疾患部位に良い影響を及ぼす身体の反応点に鍼灸治療します。
局所治療は、”はり"を上肢・下肢・体幹・頸部などに刺入します。
はりきゅう治療が
お手伝い出来ることは
気の偏りの原因の疲れとは、栄養事情、人間関係、仕事の内容、罹った病気・治療などが元になります。
★疲れは体に次のような形となって現れます。
※腹部の痛み・しこり・拍動
※足腰の冷え・痛み、首・肩のこり、のぼせ(目・耳・鼻の病気、頭が痛い・重い)
※左右半身の冷え、しびれ、動作の異常
腹部の気の異常
★ 東洋医学でいう「気」………
「気」とは働きだけあって形がないものとしています。
※《元気》
元陰の気と元陽の気を包括したものです。
※《原気》
腎(命門ツボ)に源を発し、丹田(関元ツボ)に蔵され、全身の器官組織を活動させる源泉です。
※《宗気》
衛気と大気が結合して胸中に蓄積された気です。
※《衛気》
体表を保護し外邪の侵入を防ぐ気です。
治療の流れ
1.望聞問切で施術前の身体の状況診療
気の偏りの強さと方向を探し出します。
※望診………
全体の動きや様子・しぐさ・目口手足などの動きを確認します。
※聞診………
声の調子・話し方・咳・嗅覚の有無などを確認します。
※問診………
いつから始まり、どのような経過なのか、先天要素・既往歴・生活状況などを確認します
※切診………
主訴や主訴以外の指標も確認します。
2.鍼灸専用の施術着に着替えていただきます。
3.腹診……………腹部は気の偏りを判断する指標の中で特に重要です。
4.腹部接触鍼……腹部に、"はり"を刺入せず、体の表面に軽く刺激をランダムに与えていきます。
5.脈の調整………気の偏りと滞りを診ます。六部定位脈診という技術で脈の変化を診ます。
6.腹証……………脈の調整後、腹診を再度行い、治療の方針である腹証(治療方針)を立てます。
7.背部接触鍼……背部に、"はり"を刺入せず、体の表面に軽く刺激をランダムに与えていきます。
8.背部の治療……腹証をもとにして、背部兪穴が配当されている区分に、体の表面に軽く刺激を加えます。
9.腹診……………最初に判断した指標の変化を確認します。
10.補助治療………下肢・腹部・胸部・上肢・頚部・頭部などに補助治療を行います。
WHO(世界保健機関)が鍼灸適応
としている疾患
神経疾患
神経痛、麻痺、痙攣、自律神経失調、神経症、心身症、脳卒中後遺症、頭暈、肩こり。
運動器疾患
関節炎、関節症、肩関節周囲炎(五十肩)、関節リウマチ、ぎっくり腰、頸筋強直、むち打ち症、捻挫、腱鞘炎、腰痛症、外傷後遺症。
循環器疾患
心悸亢進、高血圧、低血圧、動脈硬化症、動悸、息切れ。
消化器系
口内炎舌炎、歯痛、胃腸炎、胃アトニー、胃下垂、胃酸過多、胆石症、肝機能障害、肝炎、十二指腸潰瘍、下痢、便秘、痔疾患。
呼吸器疾患
風邪、風邪予防、咳嗽、鼻炎、偏桃炎、咽頭炎、気管支炎、気管支喘息。
泌尿器疾患
ネフローゼ、腎尿路結石、膀胱炎、尿道炎、前立腺肥大、陽萎(インポテンツ)遺精、性機能障害。
内分泌疾患
尿崩症、バセドウ病、糖尿病、脚気、痛風。
皮膚科疾患
皮膚炎、蕁麻疹、ヘルペス、おでき等。
産婦人科
不妊症、月経不順、生理痛、冷え症、更年期障害、妊娠悪阻(つわり)、胎位異常(逆子)、乳腺炎、乳汁分泌不全。
小児科
小児神経症(疳の虫、夜泣き症など)、小児喘息、虚弱体質。
眼科
仮性近視、眼精疲労、眼瞼縁炎(ただれ目)、麦粒腫(ものもらい)、結膜炎、弱視。
耳鼻咽喉科
耳鳴、難聴、メニエール病、鼻炎、中耳炎、鼻血、副鼻腔炎。
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